四君子 阿吽ブレンド

「四君子」は、古代中国の賢人が愛した4つの花、梅・竹・蘭・菊のこと。
古来中国では、お茶は仙人の世界に通ずる飲み物とされてきました。 仏教でいう醍醐水・甘露水にあたる、そうした長生きの飲み物をイメージしてつくられたのが 「四君子」シリーズです。

おいしいお茶をいただく。
客は亭主のまごころを実感し、一碗の茶に心意気を味わう。
亭主も客の茶を受ける姿にまごころを感得する。
主客の心は、お茶を通じて合致するのである。

日本では、「阿吽の呼吸」という言葉で知られるように、 互いが言葉を交わさずとも心が通じ合う関係を「阿吽」と表現します。
一碗の茶を介して、主と客の心がひとつになる。
点てる人のまごころ、受ける人の感謝。
その呼吸が重なったとき、静かに満ちる調和のひととき。
言葉を超えた心の交流を感じていただきたく、「阿吽」の名を冠しました。

このたびラインナップに追加された「創作銘茶」4種は、お茶が持つ「まろみ」を追求した個性的な味わい。
「阿吽ブレンド」は、旨味がたっぷりの玉露かりがねに、さらに碾茶（抹茶の原料）をブレンドしています。
かりがねが持つ独特の旨味と、碾茶のもつ海苔のような豊かな香りと旨味。 2つの旨味が混じり合うことで、今までにない味わいが口の中でほどけます。
かりがねは熱めのお湯で淹れても美味しくいただけるため、寒い日の一杯にもおすすめです。

その一服に、精神の浄化と口福を見出し、四君子の花に故事来歴を思い浮かべていただけますと幸いです。 どうぞ奥深い香りと風味をご満喫ください。

※阿吽（あうん）の「うん」は、「口に云」が正式表記