和紅茶って、どんなお茶?

最近、清涼飲料やスイーツなどでも注目されている“和紅茶”。
弊社では、ノンフレーバーのほか、バラ、カモミールとブレンドした2種、合わせて3種類の和紅茶を販売しています。
近年話題を集めている和紅茶とは、どのようなお茶でしょうか。
「和紅茶」とは、日本で栽培されたお茶の葉を使い、日本で加工された国産紅茶のことです。
緑茶との大きな違いは、製造工程にあります。
紅茶は摘んだ茶葉を揉む「揉捻(じゅうねん)」前に「萎凋(いちょう)」させ、揉んだ後に発酵させます。

萎凋
お茶の葉をしおれさせ、水分を減らします。
萎凋棚に茶葉を広げて日陰干しする「自然萎凋」と、温かい風を送ってしおれさせる「人工萎凋」があり、近年は後者が主流です。
ここで水分が減ることで、華やかな香りが増し、後の発酵工程の効率が上がります。
発酵
発酵とは、一般には微生物の働きによる化学変化を指しますが、紅茶の場合は、茶葉に含まれる酸化酵素によって、茶葉に含まれるポリフェノールが酸化することを指します。
揉まれた茶葉を25℃前後の、湿度の高い環境に置くと、酸化反応が進んで葉の色は紅くなり、瑞々しい香りから甘く熟した香りへ変化していきます。
緑茶では、摘んだ茶葉をすぐに蒸したり、釜で炒ったりすることで、酸化酵素の働きを止め、この発酵が起きないようにしています。
海外の紅茶との違い
海外の紅茶と緑茶、そして和紅茶、どれも同じ植物(茶の木)の葉から作られます。
ただ、海外の紅茶と和紅茶ではお茶の品種が異なります。
- ■中国種
- アッサム種より葉が小さく、寒さに強い。アミノ酸含有量が多いため渋味が少なく、柔らかな味わいの紅茶をつくりやすい。
- ■アッサム種
- 19世紀、インドのアッサムで発見されたことに由来。
中国種と比べて大きく育つ。タンニン含有量が多いためしっかりとした強い味わいの紅茶をつくりやすい。
海外の紅茶は、アッサム種の茶葉から製造されます。
香りがよい反面、渋味が強いため、砂糖やミルクを入れて楽しむもの、とされている地域も多いです。
一方、和紅茶は緑茶と同様、中国種の茶葉からつくられます。
そのため渋味が控えめで、日本茶の風味を感じさせるまろやかな甘味が特徴です。
紅茶がお好きな方も、そうでない方も、ぜひ一度日本茶の品種から、紅茶の製造方法でつくられた和紅茶の風味を味わってみてください。
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