法令遵守はもちろん、お客様目線で商品を視ることを大切に、一人でも多くの方にお茶の素晴らしさを知ってもらいたいと、日々業務を行う、福寿園CHA研究センター長の小澤良和さん。
小澤センター長は、入社後、本社研究室で12年間、1990年にCHA研究センターが設立されてからは当センターにて32年間、残留農薬検査や全窒素などの化学分析、缶ドリンクの開発等を経て、官能審査を主な業務とし、特に安全保証部の前身である品質管理部長時代から現在まで長年当社グループ商品の安心安全を支え続けています。
CHA研究センター長
小澤 良和さん
CHA研究センターでは、どんな業務を行っているのですか?
関西文化学術研究都市にあり、緑豊かな茶畑がある福寿園CHA遊学パークの敷地内にあります。当社グループ全商品の品質管理と品質保証のための検査機関の役割を担っており、主に以下の検査やお茶の啓蒙活動に取り組んでいます。
特に伊右衛門発売以来、検査の重要性が高まっています。
CHA研究センターの業務内容
- ■微生物検査/
- 一般生菌、大腸菌群、カビ・酵母、黄色ブドウ球菌 等
- ■理化学検査
- 茶成分分析(カテキン等)、水分、粒度、 等
- ■官能審査
- 原料・製品の形状、色沢、香気、水色(すいしょく)、滋味
- ■表示検査
- 食品表示・メニュー表・広告等の表示確認
- ■証明書発行
- 規格書、産地保証書、新規商品品質保証 等
- ■食品衛生指導
- 飲食店舗の目視検査、食材・付着菌検査 等
- ■工場監査
- 製造委託工場の監査・指導
- ■啓蒙活動
- 社員教育、企業研修、講演、体験教室、寄稿 等
CHA研究センターの業務内容
- ■微生物検査/
- 一般生菌、大腸菌群、カビ・酵母、黄色ブドウ球菌 等
- ■理化学検査
- 茶成分分析(カテキン等)、水分、粒度、 等
- ■官能審査
- 原料・製品の形状、色沢、香気、水色(すいしょく)、滋味
- ■表示検査
- 食品表示・メニュー表・広告等の表示確認
- ■証明書発行
- 規格書、産地保証書、新規商品品質保証 等
- ■食品衛生指導
- 飲食店舗の目視検査、食材・付着菌検査 等
- ■工場監査
- 製造委託工場の監査・指導
- ■啓蒙活動
- 社員教育、企業研修、講演、体験教室、寄稿 等
出版されたテキスト「茶の湯お稽古十二か月」に寄稿されていたのは、啓蒙活動の一環なのですね!
初めて寄稿したのは、書籍「茶の湯と科学茶道学大系」で、水について執筆しました。それがきっかけとなったのか、茶道関係の雑誌やテキストに、抹茶と水の関係性などについて執筆の依頼がありました。お茶に造詣の深い皆様に、お茶の科学的な側面を知っていただけたかなと思います。
その他には、お茶の成分や効能効果について講演を行うこともあります。セミナーでお茶について解説した際、お茶に興味を持っていただいたり、お茶の良さが伝わった時に、喜びややりがいを感じています。
科学的見解からのお茶の楽しみ方を教えてください
急須で飲むお茶の良いところは、淹れ方によって自分の好みの味に変えられることです。お湯の温度を低くすることで渋味成分の溶出を抑えられ旨味を強く感じられることはご存知でしょうが、味だけでなく効能効果にも影響があります。
夏真っ盛りの今、冷たいお茶がおいしい季節ですが、冷たい水でお茶を淹れると「テアニン」の抗ストレスやリラックス効果、「エピガロカテキン」の免疫活性化作用がお湯で淹れるより期待できます。
最後に、お茶についてどのようにお考えですか?
お茶の効能効果はマスコミによって一般消費者に広く知られています。初期の研究は、試験管レベルや動物実験で効果が証明されてきましたが、最近はヒト試験によって実際に人に効果があるとわかってきています。緑茶や緑茶成分で効果が認められた一例を紹介すると、体脂肪低下、抗糖尿病、抗インフルエンザ、認知機能低下抑制、抗アレルギーがあります。また、副作用がないことは、古来から飲み続けられているという歴史が証明しています。
このようにお茶は単なる嗜好品を超えた「奇跡の飲み物」と言っていい素晴らしいものです。是非、皆様も毎日お茶を飲んで、そして一人でも多くの方々にお茶をお勧めいただけると幸いです。
広報誌「FUKUJUSO 2022年8月号」より ※記載されている内容は掲載当時のものです。
広報誌「FUKUJUSO 2022年8月号」より
※記載されている内容は掲載当時のものです。