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お正月は「大福茶」で
無病息災を祈りましょう

お正月は「大福茶」で無病息災を祈りましょう

今年も早いもので残すところ1カ月足らずとなりました。そろそろお正月の準備を始められる方も多いのではないでしょうか。福寿園では新年を迎えるにふさわしいお茶の数々を取り揃えています。なかでも元旦にお召し上がりいただきたいのが「大福茶」です。

古来、京都にはお正月に一年の無病息災を祈願し、若水で滝れた大福茶を飲む慣わしがあります。 若水とは、元旦の早朝に井戸などから汲み上げた水を指します。まず神棚に飾り、年神様にお供えをします。その後、賜った若水で口をすすいだり、沸かして茶を滝れたり します。これを「若水迎え」と呼びます。神聖な水を体に取り込むことで、一年の邪気を祓うことができると言われています。

「大福茶」は縁起の良いこの若水を使って滝れます。はじまりは平安時代の中期、都では疫病が流行っておりました。六波羅蜜寺の開祖である空也上人が疫病に苦しむ民に梅干し入りのお茶を振舞ったところ多くの人が回復し、疫病が鎮まったと言われています。茶の徳にあやかった村上天皇が、毎年元旦に服すようになったことから「皇服茶」と呼ばれるように なりました。 後にこの習慣が庶民の間にも広がり、幸福をもたらす意味の「大福」の文字 が当てられ、現代まで続いています。

近年では、玄米茶であったり柳茶であったりと、茶業者によって多様な形で取り扱われるようになっていますが、福寿園では京都の故事に因んだ干梅と昆布とかりがね(茎茶)に合わせて大福茶としています。

お正月には健やかな一年を祈り「大福茶」を召し上がってみてはいかがでしょうか。

広報誌「FUKUJUSO 2024年12月号」より ※記載されている内容は掲載当時のものです。

広報誌「FUKUJUSO 2024年12月号」より
※記載されている内容は掲載当時のものです。

大福茶